用語集

祈願(きがん)とは…

祈願とは、願を掛ける(願掛け)ことであります。一般的には、神仏にご利益やご加護を願うことであり、祈祷ともいいます。

祈願には、決心することが重要です。例えば、暴飲暴食をしているにも関わらず健康の祈願をする。これでは、神仏も願いを聞き入れてはくれません。やはり、暴飲暴食を止めるという決心があって、神仏は健康という願いを聞き入れてくれるのです。

そして、次に重要なのが、お礼参りです。無事に祈願が成就したならば、必ずお礼参りをして神仏に感謝を申し上げなければなりません。これは人間関係でも同じことです。きちんとお礼参りをすれば、次に祈願した時も必ず聞き入れてくれます。また、祈願が成就しなくれも、やはりお礼参りに行きましょう。成就しなかったのは、決心したことに対して貴方の努力が足りなかったからです。お礼参りをして、心機一転また努力しましょう。決して、神仏を恨んだりしてはいけません。

一方、祈願を神仏に伝える立場の僧侶はというと、常にマメでなければなりません。時には、願主(祈願した人)に対して電話や手紙で励ますことも必要です。少しでも、願主の心に安らぎと希望を与える努力が必要です。

つまり、祈願とは、願主が祈願をする→僧侶が神仏に伝える→神仏が聞き入れ守護する→僧侶が願主を叱咤激励(神仏の言葉)する→願主が祈願の成就・不成就に関わらずお礼参りする、という一連の流れなのです。決して、一方通行ではありません。

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