用語集
食作法(じきさほう)とは…
受食作法、食法ともいう。食前にまず仏恩に報謝し、仏及びもろもろの賢聖に供養し、更に一切の幽鬼界に施して後に食を受ける作法のこと。一定の規律や作法に従って食事をするということ。
(一)十方今日施主、災障消除、福慧増長、
宝塔偈(此経難持徧下六行、宜しく長短を分けて音読すべし)
汝等鬼神咒、我今施汝供、此食徧十万、一切鬼神供。彼が福縁力、如来の大慈悲力、一切行者の奉行力、法性の不思議力、予が自念力を以て、彼を福し彼を益せん(念誦し畢って、出生器を措き、更に合爪し、文を誦すること下記の如し)。
此食色香味、上献十方仏、中奉諸賢聖、下及六道品、等施無差別、随感皆飽満、令諸今施主得、無量波羅密(誦し畢って黙拝し、然して後に食に就く)
正食(食し畢って合爪し、文を誦すること下記の如し)
若飯食己、当願衆生、所作皆弁、具諸仏法。五観。
観実相食計其来処、忖己徳行全欠三行、防心離過三毒為宗、法性良薬為療形苦、為資法身応受此食。
(二)天の三光に身を温め、地の五穀に神を養う。皆、これ本仏の慈悲なり。たとえ、一滴の水、一粒の米も功徳と辛苦によらざることなし。我等これによって身心の健康を全うし、仏祖の教えを守って四恩に報謝し、奉仕の浄行を達せしめたまえ。南無妙法連華経
(三)みほとけに感謝し、ありがたく、このお食事をいただきます。南無妙法蓮華経いただきます。(食後)この力を無駄にすることなく、日々のつとめに励むことを誓います。南無妙法蓮華経、ごちそうさまでした。